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良質なコンテンツによるSEO対策は、インターネットの力を上手にビジネスに活用するために欠かせません。このため近年、多くの企業がSEO対策として「良質なコンテンツ」を制作することに注力しています。
ここではGoogle社の提供する膨大なガイドライン(Googleサーチクオリティ評価ガイドラインの2019年度版、サーチコンソール・ヘルプ最新版)から「良質なコンテンツ」について重要な記述を抜き出し、丁寧にご説明します。
「良質なコンテンツ(英:High Quality Content)」は、検索サービス企業の米国Google社(Google LLC)によって定義された概念で、インターネットマーケティング(ことSEO対策、リスティング対策)においては、読み物やコンテンツとしてクオリティが高いだけでなく、「検索エンジンと相性が良いコンテンツ」のことを指します。
「良質なコンテンツ」はSEO対策において、一般的に以下のような成果を引き出します。
・商品やサービスの認知度を上げ、理解を深める
・商品やサービスのブランド力や、提供する企業のイメージを上げる
・集客に貢献する、コンバージョンにつながる流入を促す
SEO対策やリスティング対策といった、検索エンジン対策に不可欠な「良質なコンテンツ」ですが、インターネットマーケティングにおける検索の重要さから、コンテンツマーケティング全般でよく使われる言葉となっています。
Googleが定義する「良質なコンテンツ」には以下のような特徴があります。
・ユーザーが「ためになる、面白い」と感じる
・オリジナリティが高い、クリエイティブ
・誤字脱字や、わかりづらい表現が少ない
・記事中のテーマ、メッセージに破綻がない
・ファクトチェックがしてある
これらを意識してコンテンツ作成を行うことがGoogle検索エンジン対策、つまりSEO対策において重要なのです。
「良質なコンテンツ」を作成するためには、検索サービス企業大手Google社の公式ガイドラインを読むのが近道です。
最新の調査によれば日本国内の検索エンジン利用割合は、Googleが約70%、Yahoo!JAPANが約25%となっています。Yahoo!JAPANはGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、Google対策をしておけばYahoo!JAPANの対策も出来るといわれており、日本における検索エンジン対策はGoogle対策と考えておけば大丈夫なのです。
それでは、Googleが考える「良質なコンテンツ」とはどのようなものなのでしょうか?
Googleの「Search Console Help」の中には「コンテンツの最適化」という項目があります。くわしく見ていきましょう。
たくさんのアドバイスの最上位に記載されているのは「興味深く有益なサイトにする」ということです。
人間がネットで記事を読み始めて、最後まで読み切るのはなかなか大変なことです。途中で読むのを止めてしまう割合を「離脱率」といい、最後まで読み切ってくれた割合を「読了率」といいます。
「離脱率」が低く、「読了率」が高いコンテンツは、サイトに大きなプラス評価を与えるとされています。
さらに、読了したあと「面白い、ぜひほかの人にも読んでほしい」と思わせることが出来た記事は、仲間へ共有(シェア)されます。Googleは、「ブログ投稿、SNS、メール、フォーラム」などをシェアするツールとして挙げています。
Googleは「ロボットによる評価軸」と同時に、「人間による口コミ評価軸」を採用しており、口コミによるサイト評価への影響はかなり大きいと考えてよいでしょう。
Googleはロボットであり、人間ではありません。このため、Googleが人間の検索ニーズに応えるためには、何らかの指標を使ってユーザーとコンテンツのマッチングを行っています。それが「キーワード」です。
たとえば、自分がカレー店を経営していれば、キーワードとして「カレー」を使って書いたコンテンツを用意しておくことで「カレー」を食べたくて検索をかけた人とネット上でつながることができます。
「カレー」は、膨大な数のライバルが狙うキーワードのため、競争が激しいでしょう。このため、「洋風 カレー」や「和風 カレー」、または「激辛 カレー」などの複合キーワードと呼ばれるキーワードの組み合わせでコンテンツを作り、より細分化したニーズを呼び込むことができます。
ここで気を付けたいのが、キーワード同士の見えないつながり方です。
正月にカレーを食べたい人が「書初め」と検索することは、ほとんどありえません。しかし、カレーを食べたい人が正月に「おせち」を検索する可能性は否定できません。なぜなら、「おせちもいいけど、カレーもね」という有名なCMが昔流行したからです。お正月明けごろに「おせち あきた」で検索をかける人には、自分の店のカレーの宣伝をすれば、来店してもらえるかもしれません。
こういった人間ならではの「一見ありえないキーワードのつながり」を見つけ出して対応することもSEO対策です。
実際にコンテンツを作成するときのアドバイスとして、Googleは次のように説明しています。
・他のサイトが提供していない、新しい便利なサービスを創造する
・綴りや文法の間違いが少ない、読みやすい文章で記述する
・新しくてオリジナリティの高いコンテンツを作成する
・ユーザーにとって不必要なキーワードを、検索エンジン対策のために入れない
・専門性の高い分野においては、専門家による監修や執筆は評価が高い
・扱うテーマを記述するのに「適切かつじゅうぶんな量」のコンテンツを提供する
これらのコンテンツ作成へのアドバイスは、ネットコンテンツに限らず、コンテンツ作成への常識的なアドバイスといえます。
「どこかで見た焼き直しの古い読み物」を読みたい人は少ないでしょうし、「誰が言ったか、どこから持ってきたかわからない根拠」で書き連ねられた記述も同様です。「誰かが汗水を流して作成したコンテンツの無断借用」にいたっては、著作権侵害です。
このように、Googleのガイドラインが示す「良質なコンテンツ」は、とくに特別なことを要求しているわけではなく、世の中の常識であることがわかります。
ここからはどんなサイトがGoogleに好まれるのかを「Search Console Help(サーチコンソールの手引き)」から見ていきましょう。
Search Console Helpには、「Google と相性の良いサイトを作成する方法」として、以下の3つのポイントが述べられています。
Googleによれば、訪れる人が探している情報を豊富に提供、わかりやすく説明しているサイトがGoogleと相性が良いとされています。
~自身のホームページに「良質なコンテンツ」を提供してください。これが最重要課題です。(Google/Search Console Help)
Googleが考える「良質なコンテンツ」については、このあと詳しく見ていきます。
Googleが次に挙げている評価ポイントは、他のサイトのWEBマスターに評価され、引用リンクを張られること、つまり「被リンク」です。
~Googleはサイトの価値と重要性を、他サイトからの人気があるかで測っています。多くのサイトに引用され、リンクを張られるようなサイトであることが大切です。(Google/Search Console Help)
これを逆手にとって、「不自然なリンク(英:unnatural links)」を作為的に張りまくるテクニックが流行したこともありますが、Googleはそういった不自然なリンクを評価しないと明言しています。
ほかの優良サイトから「このサイトの情報は有用だ」と評価されて張られた「自然発生的なリンク(英:natural links)」しか、評価されないのです。
リンクについてひと言付け加えるなら、競合サイト評価を妨害するために張られる「おかしなリンク(英:strange links)」にも気を付けなくてはいけません。自分ではリンクされたことに気づかなかったりするため、ネット施策のプロに定期的にチェックしてもらう必要があります。
サイト内のページ同士のアクセスが悪いと、せっかく良いコンテンツを掲載しても、誰にも発見されず、読まれることなく眠ってしまうことになります。
このためGoogleは、すべてのページが少なくとも1つ以上の「静的なテキストからリンク(英:static text link)」された、「アクセスの良いサイト」を作るように勧めています。(「静的なテキスト」とはインターネットの技術用語で、コンテンツの内容とは関係ありませんので、ここでは説明を省きます。)
Googleによって書かれたこのページには、「やってはいけない」ことも明記されています。技術的なものを飛ばし、コンテンツに関する「やってはいけない」だけをざっと抜き出してまとめると、以下のようになります。
~検索キーワードをページ内に過度に詰め込まないでください
~ユーザー向けでないページ、リンク、テキストをサイトに入れないでください
~サイトのユーザーフロー改善とコンテンツ改善をアドバイスするまっとうなコンサルティング以外は利用をすすめません
~同じページのコピーを複数作成して別のURLで公開しないでください。
(すべてGoogle/Search Console Helpより)
これらを読めば、Googleがユーザーを置き去りにした「Google対策の裏ワザ」のような技術的努力を評価せず、「コンテンツの充実でユーザーの満足度を上げる」という、わかりやすい一点集中でSEO評価をしていることがよくわかります。
Googleの考える良質なコンテンツとはどんなものか、またGoogleの好むサイトはどんなものかわかったところで、ぜったいに作ってはいけない「最低品質とみなされるコンテンツ」についても知っておきましょう。
SEO対策においてはGoogleによる「ペナルティを受けない」のが非常に重要です。サイト評価が下げられたり、検索結果に表示されなくなる可能性があるからです。「最低品質とみなされるコンテンツ」は、サイト内にあるだけで、ペナルティを受ける可能性が高くなります。
「Googleサーチクオリティ評価ガイドラインの2019年度版」には、非常に丁寧に細かく、良質なコンテンツの諸条件が書いてあるのと同時に、作るのを避けるべきコンテンツについても、詳しく述べられています。
Googleから低評価を受けてしまい、検索時の表示順位を下げる「最低品質コンテンツ」は以下の6項目です。
1. ヘイトを広げる可能性があるページ
2. 有害となる可能性があるページ
自分や人を傷つけるようにしむけるページ
詐欺、フィッシング、マルウェアのダウンロードなどのページ
極度にネガティブ、または悪意ある評判を立てようとするページ
3. ユーザーを誤解に導く可能性があるページ
明らかに正確性に欠けるコンテンツ
マネーや健康など正確な情報が求められる分野で、信頼すべき専門家たちのコンセンサスから逸脱したコンテンツ
破綻していて根拠のない陰謀説
4. ユーザーを欺く可能性のあるページ、欺こうとして作られたページ
偽装されたデザイン、例えばコンテンツのように偽装された広告
5. ユーザーにとって意味をもたないページ
メインのコンテンツがない、ほとんどない、もしくは最低クオリティである
コピーコンテンツ、機械的に自動生成した文章など
トンチンカンな意味の分からないコンテンツ
6. 目的がわからない、伝えられていないページ
E-A-T*(専門性-権威性-信頼性)が低いページ *Expertise-Authoritativeness-Trustworthinessの略
サイトの他ページからアクセスできないページがある
コンテンツやサイトの制作者に関する情報が不十分
メンテナンスされていないWebサイト、ハッキング、改ざん、スパムされたページ
1. 2. 4.は、もともと悪意がない場合、良識をもってコンテンツを作成することで避けられます。
3.の「ユーザーを誤解に導く」可能性も、リサーチ、ファクトチェックを十分に行うことで、かなり防ぐことが出来ます。監修者を置くことも有効です。
5.の「ユーザーにとって意味をもたない」ページとは、文字数が極端に少ないもの、また、機械が自動生成した意味不明のテキスト(ワードサラダといいます)などが対象です。いまどきワードサラダを作成する人はもういませんが、文字数に対して誤字脱字の少なく、意味の通った読みやすい文章を作成しないと、「価値のないページ」と判断されてしまいます。
SEO対策でもっとも初歩的な誤りが多く、その対策もしやすいのは、
6.「目的がわからない、伝えられていない」ケースといえます。わかりやすい具体例でいうなら、
あなたのサイトに、どのページにもリンクされていないページはありませんか?
サイトの運営者の紹介・ごあいさつが、分かりやすく必要な分量が掲載されていますか?
WEBサイトのメンテナンス、管理はきちんとされていますか?
「工事中」「準備中」としたまま放置した、極端に文字数の少ないページはありませんか?
これらは当然のことばかりだと思われることでしょう。しかしこれらのごく初歩的なミスを犯してしまうと、検索順位の下落など大きなペナルティがあります。いま一度チェックをしてみる価値がありそうです。
どれほど素晴らしいコンテンツを用意しても、Googleからペナルティを喰らってはSEO対策は成功しません。ごく基本的なことからきちんと見直していくといいでしょう。
Googleは、ユーザーの求めるコンテンツを提供すること、エラーの少ないサイトを作ることをコンテンツ評価の2本柱としています。Googleサーチクオリティ評価ガイドラインは英語のみとなっていますが、自動翻訳など使って一読しておくのもおすすめです。
出典:Googleサーチクオリティ評価ガイドライン 2019年度版https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
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