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マンガを利用したコンテンツマーケティングは注目のジャンルですが、注意したいポイントもいくつかあります。
マンガを使った広告や、マンガを利用するコンテンツマーケティングは、注目のインターネット施策です。しかし実際に行うには、いくつもの注意点があるのをごぞんじでしょうか。
ここではマンガを利用したマーケティングのメリットとデメリット、制作のプロセスとコスト、マーケティングに上手にマンガを利用するためのコツをまとめました。
マンガを使ったコンテンツマーケティングの成功事例とはどのようなものがあるのでしょうか?また、マーケティング用マンガ制作をする際のコストやプロセスはどのようなものなのでしょうか?
マンガを使ったコンテンツマーケティングは、子供のころから日本人の身近にあります。
マンガを利用したマーケティングは、日本ではずっと以前から存在しています。マンガには「難しいものを身近に易しく感じさせる」効果があるため、学習にマンガを利用した商材は典型的なマンガマーケティングといえます。
たとえば子供の大好きなドラ〇もんがマンガで学習内容を説明するシリーズや、マンガで描かれた歴史シリーズは、大手出版社がこぞって出しているロングセラー人気商品です。
かなり高度な法律や経済の大人向けテキストもマンガで描かれたものがたくさんあります。また、文庫本の名著の表紙をマンガに変えただけで売り上げがアップしたという例もあります。
マンガを使ったインターネット・マーケティングの成功例は、最近だと以下のようなものがあります。
マンガや漫画家には固定ファンがおり、年代や性別、趣味のターゲティングがしやすいため、マンガを利用したマーケティング専門会社もたくさんあります。
マーケティング用のマンガ制作のコストは、大きくわけて2つあります。
・有名マンガの二次利用
有名マンガの利用料は、有名タレントを起用するのに匹敵する金額となります。有名タレントにプロダクションがついていて勝手に仕事を頼めないように、有名マンガと有名漫画家にも出版社という知財マネージャーがついています。超高額な使用料を支払える体力がないと、有名マンガを自社のマーケティングに利用するのは難しいと言えます。
また、利用料契約を出来ても、好きなキャラクターに好き勝手にストーリーを展開してもらうことはほとんど出来ず、過去に出版されたマンガのセリフを吹き替えて利用するのが一般的です。
・オリジナルのマンガ
自社のマーケティングに、オリジナルのマンガを描いてもらいます。自社を代表するイメージとして、オリジナルのキャラクターを作成、オリジナルストーリーでマンガを展開することはとても効果的なマンガのマーケティングへの利用方法といえます。
こういったオリジナルのマーケティングマンガを描いてくれる漫画家と出会うにはいくつかのやり方があります。これについては後ほど詳しく説明をします。
漫画家選定後にマンガを制作するプロセスは以下です。
1・キャラクター設定
キャラクター設定の際には、顔や服装だけでなくペルソナと言われる仮想人格まで簡単に決めておくのが理想的です。自社のマーケティングを担う広告タレントを選ぶのと同じですから気を抜けない作業です。
2・ストーリー設定
ストーリーの設定には大きく2つあります。大きな舞台設定とそのマンガの提供するストーリーです。ストーリーによって必要となるページを割り出す場合もあれば、予算がすでに決まっており、予算内で賄えるページ数にあわせてストーリーを展開することもあります。
3・シナリオ設定
誰がどんなセリフをしゃべり、どのような展開をするかを決めるのがシナリオ設定です。自社スタッフで行うことも可能ですが、コマ割りなども関係するため、マンガのプロである漫画家の意見を取り入れながら共同作業するのが好ましいといえます。
4・ラフ画作成
シナリオをもとにマンガの下絵にあたるラフ画を作成します。細かく書き込まれておらず、キャラクターの顔も「丸に点々」とポージングぐらいしか書き込まれていません。大きな修正などはこの段階で済ませてしまわないといけません。
5・責任者チェック
マンガのラフ画が終わったタイミングで、マンガ作成の決裁者または責任者がチェックをします。大きな変更ややり直しが完成間近に起こると、漫画家も関係者も困るから必須事項です。
6・線画作成と着彩
PCを利用して描画するネット上のマンガは、紙にペンと絵具で描くマンガに比べ、着彩の変更が比較的容易です。このため線画と着彩を同時に行う漫画家も多いようです。
7・マンガ完成と最終チェック
マンガが完成したら、最終チェックです。最終チェックで変えられるのはセリフや着彩程度であり、基本的には大きな変更は難しいと覚えておきましょう。
マンガをマーケティングに使うメリットとデメリットも見ておきましょう。
マンガを利用したマーケティングにはメリットと同時にデメリットもあります。
オリジナルのマンガを作成してくれる漫画家とはどのように出会えるのでしょうか?出会える場所とそれぞれの特徴をまとめました。
憧れの漫画家のTwitterフォローから、もしかしたらオリジナルマンガを描いてもらえるかもしれません!?
好きな画風のマンガを見つけたら、その漫画家がTwitterやホームページ、SNSのページを持っていないか確認してみましょう。運が良ければ漫画家本人とやり取りができます。
ただし、連載を持っている漫画家はたいへん忙しく、ほとんどマーケティングのマンガは引き受けてくれませんし、過去に大きな出版社と付き合いがあった漫画家も直接の仕事は避ける傾向があります。
コミケ(コミックマーケット)に参加している漫画家と名刺交換するのは効果的ですが、遊びに来て楽しんでいるだけ、というスタンスの人も多いので仕事としてきちんと受けてくれるかは未知数です。
マンガを仕事として描く心構えと時間をきちんととっている漫画家と出会うなら、クラウドソーシングがいいでしょう。自分が漫画家との仕事に慣れていない場合、納期が間に合わない、連絡が取れなくなるなどのリスクを伴う可能性はなくないと知っておきましょう。
漫画を描く人はビジネスをしていると同時に、プライドのあるアーティストでもありますので、過度な値切り交渉、上から目線、まとまっていない指示出し、感情的なフィードバックなどをする人には、最後まで付き合ってくれるとは限りません。
もっとも楽に、思い通りのマンガが納品されるのはマンガ会社を利用することです。納期遅れや音信不通となるリスクもなく、自社の希望やイメージを伝えるれば、ペルソナ設定、キャラクター作成、シナリオを作り上げてくれます。作画についても満足がいくまで投げ出さずに修正をしてくれるのはマンガ会社ならではの安心感があります。
ただし、マンガ作成が失敗するリスクがほとんどないぶん、値段は高めとなり、1ページのマンガで10万円~20万円ぐらいはかかると考えたほうがよさそうです。
最後に、マンガでマーケティングを成功させるためのコツを書いておきます。思い通りの素晴らしいマンガが作成できれば、マーケティングを進めていくうえで大きな財産となります。
マンガの力に頼りすぎず、マーケティングのメッセージを明確にしたり、分かり易いシナリオ案を出すのは発注側の仕事です。
マンガをマーケティングのために作成する場合、決定しなくてはならないことが多いため、発注する側がぼんやりと何となく発注していいものが出来上がることはまずありません。
マーケティングの作業であると同時に、創作活動であるという一面を理解してクリエイティブなメンバーをチームに入れるなどしておきましょう。また、マンガを作成する前にマーケティングの意図やリサーチをしっかりとまとめておくべきです。
漫画家がいて発注主がいれば、マンガが出来上がるというわけではありません。
漫画家にとってマンガを描くのは楽しいことであるばかりではなく、それなりに「産みの苦しみ」を伴う創作活動です。それをサポートし、自社の期待するレベルにまで作品を持っていける力量のあるディレクターを雇うことは決して無駄にならない作業といえます。
とくにSEOなどが強くかかわるサイトのコンテンツとしてマンガを利用する場合には、SEOとマンガを利用したマーケティングの両方を理解したディレクターを起用して作成をすることをお勧めします。